工法紹介

アルファーシステム工法とは

上空制限の厳しい場所や狭小な施工空間にでの施工を克服するために開発された杭打機を主体として、各種オプション機器をシステム化させ、低空間、狭小空間に極限まで挑んだ杭打工法であり、陸上部・水上部・軌道内部での施工を問わず、これらの杭打工事における新たなニーズに応えていけるものと確信しています。

工法特長
  1. 陸上部で4.0m、水上部で6.0m以上の空間があれば有効杭長3m以上の杭が厚入可能。
  2. 低振動・低騒音で、鋼管杭の施工が可能。
  3. 転石層・捨石層・コンクリート構造物などの杭打でもオプション装備で容易に対応が可能。
用途
  1. 高架下(高速道路、鉄道など)での杭打工事
  2. 軌道内での杭打工事(軌陸装置付)
  3. 狭小な場所(工場建屋内、狭小敷地内)などでの杭打工事
  4. 長尺なリーダーを建てることのできない場所(鉄道、空港など)での近接杭打工事
主な仕様
機械名 第1種機 第2種機 第3種機
FG-80 FG-80N FG-150 FG-240
ベースマシーン 30トン〜40トン級 30トン級 50トン〜65トン級
回転圧入機 60kw 油圧式 112.5kw 180kw
ケーシングトルク 8.6t・m 30.5t・m〜61.4t・m 20.6t・m 25.6t・m
必要電源 200KVA 油圧式 400KVA 800KVA
最大適用杭径 Φ812.8 Φ812.8 Φ1016.0 Φ1200

鋼管杭打設工法比較

  • アルファーシステム工法

    鋼管杭先端に掘削攪拌翼を取り付け、これに導水パイプを接続し(埋め殺し噴射)、削孔液を注入しながら回転圧入する。支持層に達した後に、所定の根固め注入を行い支持力を確保する。適用鋼管杭径はφ1200までである。

  • 中堀工法

    鋼管杭の管内にオーガースクリューを挿入し、これを回転させ、鋼管杭先端の土砂を連続的に掘削排土しながら、杭打機に自重を反力とした、油圧押し込み装置により所定の深さまで打設し、根固め注入を行い支持力を確保する。適用鋼管杭径はφ1200までである。

  • 全旋回工法

    鋼管杭そのものをケーシングチューブの代わりに回転切削機で挿入してゆく。相伴クレーンに装備した油圧ハンマグラブで管内掘削を行いながら鋼管杭を所定の深度まで沈めて行き、鋼管の先端部分に生コンクリートを打設し杭とする。

  • TBH杭工法

    大口径ボーリングマシーンでの逆循環方式による掘削工法である。孔壁安定液を注入しながら、先端部から土砂と削孔液を回収循環させて、安定液に置換え、鋼管杭 を建て込んだ後に、根固めモルタル等を打設する。適用削孔径はφ2000までである。